Appleは2025年8月5日に、開発者向けにiOS 26 Beta 5(ビルド23A5308g)をリリースしました。iPadOS、watchOS、macOS Tahoe、tvOS、HomePod、VisionOSのベータ版も同時公開。
このアップデートでは、Liquid Glassデザインを改良し、鮮やかなアニメーションを導入、システムの安定性を向上させ、9月中旬の一般公開に向けた準備を進めています。
リリース情報
iOS 26 Beta 5は、設定 > 一般 > ソフトウェア・アップデートから利用可能。iPhone 16 Pro Maxなどでは10.45~11.31GB必要。
接続性を強化するモデムファームウェア2.04.02を搭載。
A13 Bionic以降のデバイスに対応。7月22日のBeta 4に続き、8月7日までにパブリックベータ2が予想されます。
主なアップデート
弾むアニメーション
パスコードやFace ID入力前のロック画面にダイナミックなアニメーションを追加。
コントロールセンターやアプリのアイコン遷移時にも同様の活気ある効果を採用し、OSをより魅力的で反応の良いものに。
Liquid Glassの改良
写真アプリなどのメニューで、Liquid Glassアニメーションをより精密にし、曇りガラスの効果を抑え、読みやすさと洗練された外観を向上。
新しいAirDropアイコン
共有シートに新しいAirDropアイコンを導入。設定やコントロールセンターでは未実装で、Appleがテスト中か。
カメラ切り替え
カメラ設定に「クラシックモード切り替え」トグルを追加。Beta 4の新しいスクロール動作に関するフィードバックを受け、撮影モードのスワイプ方向を元に戻す選択肢を提供。
バッテリー通知
20%時のバッテリー通知に新スタイルを導入。デバイスにより詳細は異なるが、視覚的な更新が報告されている。
メールアプリの改良
メールアプリに「選択」ボタンが復活。複数のメールを削除やアーカイブする操作が簡単になり、ワークフローを効率化。
スプラッシュ画面
Apple Musicとメモアプリに初回起動時のスプラッシュ画面を追加。オートミックス、歌詞翻訳、Markdown対応などの既存機能を強調し、ユーザー導入を改善。
コントロールセンターの強化
コントロールセンターに、保護されたWi-Fiネットワーク用のロックアイコンと、音声のみの録音トグル付きの新しいローカルキャプチャアイコンを導入し、柔軟性を向上。
Safariの改良
Safariのタブビューは数秒後に縮小し、プライベートタブへのアクセスを容易に。リーダーアイコンはアドレスバーのメニューと重ねてすっきりした外観に。
計算機の更新
計算機アプリの右上に新しいアイコンを追加し、科学的、数学、変換モードの切り替えを迅速化し、使いやすさを向上。
天気通知
天気アプリに「健康情報をタップ」ポップアップを追加。環境健康データに関連する新機能を導入か。
パフォーマンスとバグ修正
Beta 4に比べ、アニメーションが高速化し、ラグが減少するなど、パフォーマンスが顕著に向上。
ホーム画面追加フロー、HealthKitデータアクセス、メールのダークモード表示に関するバグを修正。
ProデバイスでのProMotionの stuttering 問題が解消された可能性があるが、メッセージスレッドの背景は依然としてラグを引き起こす。
システムデータ使用量は約35GBと高く、128GBデバイスでは懸念事項。バッテリー寿命の評価は進行中だが、大きな変化は未報告。

編集者コメント
このベータ版は、iOS 16のロック画面カスタマイズ以来、最も顕著な視覚的変化であるLiquid Glassデザイン言語の大幅な進化を示す。
インターフェースの摩擦低減と洗練されたアニメーションの組み合わせは、Appleのこのデザインアプローチの成熟を示している。
カメラのスワイプ反転トグルなどの導入は、インターフェースの複雑さを増さずにカスタマイズ性を提供。
このペースで安定性が向上すれば、9月の一般公開前に1~2回のベータ版のみで済む可能性がある。
Beta 6は8月19~23日頃、GMは9月初旬に予想。
これらのデザイン改良は、iOSを超えて新たな視覚的方向性を設定し、サードパーティアプリ開発やwatchOS 11のApple Watch UIに影響を与える可能性がある。
アニメーションの摩擦低減は、開発者が自身のアプリで満たすべき新たな応答性の期待を確立する。