Appleは、登録済みの開発者向けにiOS 26.1 Beta 1を公開しました。パブリックベータ版も近日中に配信される見込みです。
今回のアップデートでは、Apple Intelligenceの対応言語拡大、AirPodsのライブ翻訳機能、新しいデザイン改良が主要アプリ全体に導入されています。
このビルドは使いやすさとビジュアルの磨き込みに焦点を当てていますが、今後のベータでさらなる改善が予定されていることも示唆しています。
リリース情報
iOS 26.1 Beta 1は、iPadOS、watchOS、macOS、tvOS、HomePodOS、visionOSのベータ版と同時公開されました。
アップデート容量は14GB以上と非常に大きく、フルOS再インストールであることを示しています。
ビルド番号は23B5044Lで、iPhone 17シリーズのモデムファームウェアはバージョン1.10.00に更新されています。
最終版の公開は2025年10月下旬から11月上旬にかけて予想されています。
主なアップデート
Apple Intelligence 言語拡大
Apple Intelligenceは新たにデンマーク語、オランダ語、ノルウェー語、ポルトガル語、スウェーデン語、トルコ語、繁体字中国語、ベトナム語に対応し、より幅広いユーザーがAI機能を利用できるようになりました。
AirPods ライブ翻訳
AirPodsのリアルタイム翻訳は日本語、韓国語、簡体字中国語、繁体字中国語をサポートしました。
これにより、AirPods 4、AirPods Pro 2、AirPods Pro 3でのライブコミュニケーション機能が強化されます。
ミュージックアプリのジェスチャーとアニメーション
新しいスワイプジェスチャーで「再生中」画面を開かずに楽曲を素早くスキップできるようになり、触覚フィードバックも追加されました。
そのほか、スムーズな画面遷移、更新されたAutomixアニメーション、新しい「移動」メニュー(アルバム、プレイリスト、アーティストへのナビゲーション)も導入されています。
写真アプリのスクラバーとUI改良
写真アプリには新しいビデオスクラバーが追加され、再生コントロールがコンパクトなバーに統合されました。
フェードアニメーションの追加により、操作性と見栄えも改善されています。
リキッドガラスデザインの拡張
リキッドガラススタイルが電話アプリのキーパッド、ロック画面の時計カスタマイズ、インターフェースセレクターに拡大適用され、従来のグレーやソリッドなUI要素が置き換えられました。
これらの変更は、Appleが進めるビジュアル言語の刷新に沿ったものです。
設定とシステム調整
音設定の文言更新、「探す」ステータス表示の明確化、さらに「バックグラウンドセキュリティ改善」としてセキュリティパッチが再導入されるなど、細かな調整も含まれています。
パフォーマンス
初期レポートでは、大きな不具合や速度低下はなく、安定した動作が確認されています。
.1アップデートでは劇的なスピード向上は期待できませんが、今後のベータ版で段階的な改善が見込まれます。
特にiPhone 17シリーズで指摘されていたバッテリー持ちも、ベータサイクルの中で改善されると予想されます。
不具合修正
iOS 26.0で発生していた「再生中」アニメーションの重大な表示バグが修正され、ミニプレーヤーの拡大時にスムーズな遷移が実現されました。
触覚やアニメーションに関連する追加のUIバグも修正され、システムの安定性がさらに向上しています。

編集部コメント
最大の変化はApple Intelligenceの言語拡大にあり、AppleがAIエコシステムをグローバルに広げていく姿勢が明確になっています。
新しい音楽ジェスチャーやリキッドガラスデザインの改良からは、目立った新機能は少ないものの、日常の操作性を着実に磨き上げている様子がうかがえます。
Appleのリリースサイクルを踏まえると、iOS 26.1 Beta 2は9月29日頃に登場し、正式版は10月下旬にリリースされる可能性が高いです。
地味ながらも、これらのアップデートはiOSの基盤を強化し、26.2以降で予定される大きな進化への布石となるでしょう。