INDIE Live Expo Winter 2025の生放送が11月29日に実施され、インディーゲームを盛大に祝うイベントが再び開催されました。
英語・日本語・中国語・韓国語の4言語で同時配信された約3時間の番組では、100以上のインディータイトルが怒涛のトレーラー公開、独占発表、パブリッシャー特集、そして権威ある「INDIE Live Expo Awards」を通じて紹介されました。
イベント構成と新たなコラボレーション
おなじみでありながら刷新された構成
番組は定評のある3部構成を踏襲。「INDIE Waves」では4回の高速トレーラー連発で数十本の期待作を紹介、「INDIE Spotlight」では選りすぐりのタイトルやパブリッシャー発表に深掘り、そしてフィナーレでは2025年のアワード授賞式が行われました。
パートナーシップと特別コーナー
今回の目玉は日本最大級のインディーイベント「BitSummit」とのコラボレーション、そしてホロライブVTuberの一条莉々華さんとアユンダ・リス(Ayunda Risu)さんが登場する「holo Indie」コーナー。長寿番組に新たな活力を吹き込みました。
注目ワールドプレミア&大型発表
衝撃の初公開タイトル
世界初公開となった主なタイトルは、room6×スタジオピクセルによる2Dアドベンチャー『アベマリロケット - Captain Patchwork -』(2026年予定)、哲学的オペラアドベンチャー『All Adrift』(2027年予定)、そして講談社クリエイターズラボからの2026年春4作品『1999トコヨビル』『子どもたちの庭』『わびさび寿司ダービー』『4DEAD』など。
既存プロジェクトの重要アップデート
『Core Keeper』はNintendo Switch 2版を2026年1月28日発売(8人協力対応)、『サクリファイア』は2026年1月にプレイテスト実施、『つるぎ姫』は2026年にアーリーアクセス開始、『Flotsam』は2025年12月4日に待望の1.0正式リリースを迎えます。
INDIE Live Expo Awards 2025 受賞作品
今年のテーマ「Creativity Unbound(創造の解放)」のもと、2025年に発売・大型アップデートされたインディー作品の頂点が表彰されました。
─ 最優秀賞(Game of the Year):
スルタンのゲーム(2P Games)
─ 優秀賞:
BALL x PIT
文字遊戯
エスケープ フロム ダッコフ
存在/しないあなた、と私
黄泉に落ちても麻雀
プロミス・マスコットエージェンシー
No, I'm not a Human
Öoo
選考委員には吉田修平氏やBrandon Sheffield氏ら業界の重鎮が名を連ねました。
同時開催Steamセールと今後の予定
放送と連動して2025年12月6日までSteamセールが開催中。紹介された多くのタイトルがお得に購入できます。
次回のINDIE Live Expoは2026年開催が既に決定。年2回の開催伝統はしっかりと守られます。
編集部コメント
2020年から数えて10回目の大規模イベントを迎えたINDIE Live Expoは、大手パブリッシャー主催以外のインディー展示会として最も安定し、世界中で視聴しやすい存在として確固たる地位を築きました。
政治的に議論を呼ぶ『スルタンのゲーム』を最優秀賞に選出したことは、インディーシーンにおける表現の自由を強く主張する大胆な声明と言えるでしょう。
BitSummit、ホロライブ、講談社クリエイターズラボといったパートナーシップが拡大する中、アジアを中心に世界へのリーチを広げつつ、「純粋なインディー発掘」という原点を守り続けています。
Nintendo Switch 2の発売時期とも重なる2026年春の次回開催は、さらに大きな盛り上がりを見せてくれることでしょう。




